今日は、「米通」と呼ばれる食器について
ご紹介したいと思います。

「米通」のお皿
「米通(mai5tung1 マイトン)」は
中国の景徳鎮という陶器の名産地で作られた
陶器の一種です。
お皿の周りに米粒のようなデザインが
施されていることから
「米通」と呼ばれています。
そして、この米粒のような部分は
少し薄くなっていて、光に当てると
ステンドグラスのように光を通します。
以前少しご紹介した「雞公碗」と同じく
香港で昔から使われてきた伝統的な食器ですが、
作るのに手間がかかることから
だんだんとその姿を消しているようです。
同僚たちの家にも昔はあったようですが、
今はもうないとのことでした。
このデザインが好きで、
香港に来てから少しずつ集めているのですが、
先月、新たにお皿を買いました。
同僚のお母さんが、
新年によく食べる広東料理
「蘿蔔糕(大根もち)」を作ってくださったので
それを並べる平たいお皿を買いたくて
色々な店を見て回った結果、
2枚のお皿をお迎えしました。

オーバル型の米通のお皿(龍)
80年代のデザインのものだそうで、
オーバル型が珍しいと思って購入。

大根もちを並べてみた
ところでこの大根もち、美味しかった…。
そして、もう1枚は丸いお皿。

丸型の米通のお皿
色々な絵柄がある中から、
お花が書いてあるデザインのものを選びました。
(菊の花?)

丸形の米通のお皿(花)
使いやすい大きさで、気に入っています。

ロールケーキを置いてみた
何を置いてもマッチするところも
お気に入りです。
以下はこれまで集めてきた米通たちです。

米通のお椀
糖水やご飯などに使っています。

米通の小さなお椀
唐辛子油が入っているので見えませんが、
こちらは真ん中の絵柄に色が付いています。
お椀の縁も金色になっています。
以前香港人の友人から頂いたものです。
友達は移民してしまったので
もうずっと会っていませんが、
このお椀を見ると彼のことを思い出します。
さて、
この米通の食器たちは
前述の通り、だんだんと姿を消しているようです。
お皿を買いに行ったとき、
隣の老夫婦も米通のお椀をご所望でしたが
希望のサイズのものが生産していないとのことで
「職人さんも、もう作りたがらないんだねぇ」
と、残念そうにしていたのが印象的でした。
今はまだ買い求めることができますが、
今後はどうなっていくのでしょうか。
もしかしたら、手描きの雞公碗のように
入手困難なものになってしまうかもしれません。
少し残念に思いながらも、
今持っている食器たちを長く大切に使おう
そう心に決めたのでした。
皆様も、香港のお土産にいかがですか。
町中の古い雑貨店などで買うことができます。
以前ご紹介した《福成元記》でも
売っていましたので、ぜひ覗いてみてください😄

