こんにちは。
前回、
書きました。
この映画に出てきた
王丹妮という女優さんの演技が
とても良かったので、
彼女が主演の作品《梅艷芳》を観てみました。

《梅艷芳》
香港をはじめ、アジアで絶大な人気を誇り
「香港の娘」の愛称で親しまれた女性歌手
梅艷芳(アニタ・ムイ)の生涯を描いた作品。

梅艷芳(アニタ・ムイ)
前述の通り、
この梅艷芳を演じたのが王丹妮です。

王丹妮扮する梅艷芳
彼女の演技もさることながら、
当時の香港の再現も素晴らしかったです。
不景気の時代しか知らない自分にとって、
80年代の香港は、とても華やかに映りました。
さて、
映画の感想はこのくらいにして
前回同様、
映画から学んだ広東語をご紹介します。
といっても、今回はひとつだけ。
なぜなら、難しい言葉が
あまり出てこなかったのです。
とても分かりやすいストーリーで、
極端な話、言葉が分からなくても
映像だけで大体の話が分かりそうな
そんな感じがしました。
というわけで、新しく勉強した言葉は
「事頭(si6 tau2)」です。
梅艷芳とお姉さんが
大排檔で食事をするシーンから。
ERRORのメンバー・何啟華(阿Dee)扮する
店員さん「達仔」が料理を運んできます。
しかし、ある料理を指して
「これ、頼んでないよ」と、彼女たち。
その際に
「事頭請㗎(事頭のおごりだよ)」
と言っていました。

阿Dee扮する達仔(店員さん)
話の流れから
この「事頭」は「老闆(店主、オーナー)」
という意味だと予測できたのですが、
それでは「事頭」と「老闆」の違いは?
さらに、同じく店主、オーナーを指す
「老細」との違いは?
と、気になったので
広東語のスペシャリストの方々に
違いを質問しました。
以下はそれを簡単にまとめたものです。
事頭・老闆・老細
日本語:店主、オーナー、ボス
【事頭】
・古い言い方で、現在はあまり使われていない
・呼びかけには使わず、第三者間で使われる
・「老闆」のように、
相手を持ち上げるニュアンスがない
これの女性バージョンが
「事頭婆(si6 tau4 po4)」だそうです。
意味は「老闆娘」と同じ、
女性店主、女性オーナー、女性ボスです。
こちらも呼びかけではなく
第三者間で使うそうですが、
香港の市民たちは
イギリスのエリザベス女王のことを
親しみを込めて「事頭婆(Lady boss)」と
呼んでいたそうです。

以前流通していたエリザベス女王の硬貨
【老闆】
・「老細」とほぼ同じ意味合い
・お店の店主に対して使う場合、
あまり親しくない間柄でも使える
(「老細」はよりフレンドリーな感じ)
・レストランや工場などのボスのイメージ
・呼びかけにも使える
【老細】
・お店の店主に対して使う場合、
「老闆」より更にフレンドリーな感じ
・ホワイトカラーのボスのイメージ
・自分のボスの呼称として使われることが多い
・呼びかけにも使える
大体の意味は同じですが、
この言葉に対して
色々な方が持つ感覚をまとめてみて、
その違いがよくわかりました。
もちろん、
言葉に対する感覚は個人によって違うので
これが100%正しいとは言えません
これまでにこれらの言葉を
聞いたシーンと照合すると、
非常に腹落ちしました。
「事頭」「老闆」「老細」の違い、
なんとなく分かっていただけたでしょうか。
同じく広東語を学んでいる方々の
参考になれば幸いです。
それでは、今日はこの辺で⋯👋

