【日本語教師】香港の日本語学校で専任講師として働いて思ったこと

こんばんは。

半年ぶりの投稿です。

更新がない間も

このブログを見てくださっている方がいらっしゃるようで

(月一Googleからメールが届くのです)

ありがとうございます!

さて、

昨年香港から日本に帰国して

昨日でちょうど1年でした。

この1年、本当にあっという間でした。

本日は、

ずっと更新したかった

香港の日本語学校について

自分の中で

改めて整理する意味合いも兼ねて、

ここに書き残しておきたいと思います。

私はとある民間の日本語学校で

専任講師として2年間勤務しました。

香港で日本語教師として働いたのは

この1校だけなので、

他の学校と比較できないのですが

『香港の日本語学校で働いてよかった・よくなかった点』

と題してお話ししようと思います。

まずは、

香港の日本語学校のよかった点

①研修が充実していた

②学生のレベル・学習意欲が総じて高かった

③様々なレベルのクラスを経験できた

④同僚との人間関係が良好だった

⑤日本と比べて給与がよかった

です。

①研修が充実していた

香港に渡航する前、

オンラインの日本語学校で

1年ほど教えた経験がありましたが、

対面で教えるのはこの学校が初めてでした。

経験らしい経験はほぼないと言ってよく、

うまくできるかとても不安でしたが、

入社後に研修期間が設けられており、

教務主任の先生が細かく指導してくださいました。

そのおかげで、

自信を持って授業に臨むことができました。

(うまくいったかは別として…。)

研修期間中に先生に教えていただいたことは、

今の自分の教え方の基盤になっています。

また、

定期的に勉強会やセミナーなどに参加する機会があり、

大変勉強になりました。

他の香港の日本語学校はどうかわかりませんが、

教師の育成に力を入れている点は

とても良いと思いました。

②学生のレベル・学習意欲が総じて高かった

香港の日本語学習者の多くは

『仕事で必要だから』などではなく、

『アニメが好きだから』

『旅行で話せると便利だから』といった、

趣味で勉強している人だと思います。

中学生・高校生だと

受験に有利・必要だからという理由で

勉強している人もいますが、

大学生・社会人に関しては

ほとんどが趣味で勉強していました

全体的にレベルが高く

学習意欲の高い学生が多かったです。

なぜだか皆とても慕ってくれ、

一緒に食事に行ったり、遊びに行ったりもしました。

学生たちの存在は、

どんなに授業準備が大変でも

『頑張ろう!』と思わせてくれる、

自分にとって一番の原動力でした。

日本語学校を辞めて

すでに1年以上経ちましたが、

学生たちとは今でも繋がっていて、

香港に遊びに行ったらいつも一緒に食事に行きます。

彼らと出会ったことは

香港に行って最も良かったと思うことの一つです。

③様々なレベルのクラスを経験できた

香港の日本語学校では、

・子供クラス(N5)

・少年クラス(N5~N4)

・大人クラス(N3~N2)

のクラスを担当しました。

下は5歳から、上は70代までと

学習者の年齢層もかなり広かったです。

レベルや年齢の異なる学習者に教えることは

なかなか大変でしたが(後述します)、

いい経験になりました。

④同僚との人間関係が良好だった

香港渡航前に最も心配だったことは

1:(経済的に)生活ができるか

2:職場の人間関係はどうか

でした。

1については

また別で更新できればと思っていますが、

職場の人間関係については非常に良かったです。

香港人と日本人の上司がそれぞれいましたが、

いずれも信頼できる方々で、

業務上のことだけでなく

生活の上での困りごとなども

一緒に考えてくれました。

おかげで2年間の香港生活を

大きな問題もなく過ごすことができ、

本当に感謝しています。

また、

同僚の日本人先生・香港人先生も

優しくフレンドリーな方が多く、

『海外の日本語学校は閉鎖的である』

という噂とは全く違った環境でした。

⑤日本と比べて待遇がよかった

香港は日本に比べて

物価が高い分給料も高く、

2023年に香港政府統計局が発表した

データによると、

平均月収は28300香港ドル

(現在のレートで約55万6000円)だそうです。

よく

『日本語教師は薄給である』と言われますが、

香港の日本語教師も例外ではなく、

自分が調べた限り、

香港の民間の日本語学校の給与は

香港の平均的な給与から見ると落ちます

しかしながら、

日本で日本語教師として勤務するのと比べると

良い待遇で働くことができます

帰国前の数か月から

円安に拍車がかかったこともあり、

よりお得感を感じました。

以上が

香港で日本語教師として働いて

よかったと思う点です。

次に、よくなかった点です。

①休みが少ない

②担当の授業数が多く、かなり忙しい

③子供クラスの存在

①休みが少ない

日本では週休2日制を導入している

企業が多いと思いますが、

香港では週休2日制のほかに、

1.5日制を導入している企業もあり、

私の勤務していた日本語学校は

週休1.5日制でした。

1.5日といっても、

半日働くともうそれで疲れてしまい

実質1日休みのような感じでした。

当初は香港で仕事ができる嬉しさから

あまり気にしていませんでしたが、

月日を重ねるうちに

『もう少し休ませてほしい…』

という気持ちが強くなっていきました。

②担当の授業数が多く、かなり忙しい

前述の『よかった点』で

「様々なレベルのクラスを経験できた」

と述べましたが、

その分授業準備が大変でした。

特に最初は

教案や教材のストックもなかったので、

毎日勤務開始の5~6時間前から

教案などを作成していました…

授業が終わってからも

色々と作業したりして、

実質10数時間働いていたと思います。

まだ香港での生活にも

慣れていない頃だったので、

この頃は精神的にかなり厳しく、

香港人の友人たちがいなければ

病んで日本に帰っていたかもしれない

と、本気で思います。

そんなこんなで数か月が過ぎると

流用できる教案や教材が増え、

負担が減る…と思いきや、

新しい授業がどんどん開講していき、

楽になったという実感が持てたのは

辞める半年前くらいだったかと思います。

詳しいコマ数を記載することはしませんが、

授業は多い日で1日6時間

授業と授業の合間が5分しかなく、

その間に教室も移動せねばならないことも

多々ありました。

勤務が終わるころには、もう瀕死の状態です。

実質週6勤務で

毎日の授業数もこれだけ多いとなると、

自分が理想とする授業を

学生に提供することが難しくなり

学生が自分の原動力であっただけに

授業をこなすだけになっている自分に対して、

またここまでの過密スケジュールに対して、

『これは本当に良いのだろうか?』

という疑念が生じるようになりました。

③子供クラスの存在

香港の民間の日本語学校には

子供クラスを設けている学校があります。

子供に教えることは

もちろんやりがいもあるのですが

かなり体力を消耗します

真面目に授業に参加できる子供もいれば、

椅子に座っていることさえできない、

さらにはクラスメート・教師に

迷惑行為をする子供もいて、

レディネスが整っていない子供の多いこと

同僚の先生でも

子供クラスに頭を悩ませている方が多く、

「子供クラスさえなければ相当楽になるのに…」

という話には、ただただ共感でした。

子供が大好き!とか

体力に自信がある!という方なら

問題ないのかもしれませんか。

以上が、

香港で日本語教師として働いて

よくなかったと思う点です。

最後になりますが、

香港の民間の日本語学校では

日本が大好きな学生たちに出会うことができます

自ら日本語に興味を持って

学びに来ている彼らに日本語を教えることは、

非常にやりがいを感じると思います。

待遇面に関しても、

贅沢はできなくても

楽しく生活するだけの給与は十分得られますし、

しっかり貯金もできます。

ただし、

勤務日数・授業のコマ数が多く、

『体力勝負』的なところがあります

そのため、

もしも香港の民間の日本語学校で

働くことを検討中であれば、

なるべく早いうちに試してみるのが良い

かと思います。

この2年間、

走り続けて少し疲れましたが、

得られたものは非常に多かったです。

特に、上司や同僚、

学生たち、友人たちとの出会いと、

香港で日本語を教えた経験は

自分の一生の財産です。

上記はあくまで

私の勤務校についての感想ですので、

他の日本語学校には必ずしも当てはまらないことを

ご承知いただいたうえで、

香港で日本語教師をやってみようと

思っている方の参考になれば幸いです。

それでは今日はこの辺で👋

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